情報空間を乗りこなす「抽象度の秘密とAI活用」について①

猫

こんにちわ、さやりんごです。

本日の記事は、先日こいけん師匠がおこなった「情報空間と抽象度とAI」についてのセミナー記事です。

本当に毎回びっくりするのですが、多動のこいけんさんの気になるもののアンテナは超幅広くけっこう頻繁に変わります笑

そしてその度に、興味がロックオンされたテーマに関してめちゃくちゃ学び深堀りをされていくんですよね。

それを毎回必ず何かしらの方法でアウトプットしてくれています。

現在のこいけんさんの興味関心は「AI」のようで、さらにそこにいつもの「ビジネス」そして「抽象度」や「情報空間」などなどが入り込んで、もうとにかく毎回すごいなってなっています笑

というわけで、今回は抽象度の話をメインにしつつ、AIの話も絡めて面白くて思考が外へ飛び枠が拡がる内容もりもりの記事になります。(今回も4記事!)

自分の意識を変えるヒントとして、ぜひワクワクして読んでみてください♪

(この記事およびこのブログにある記事はわたしが師匠から有料で受けたものを、許可いただき無料でシェアしている記事です。)

目次

必要な情報を上手に選んで使いこなすために必須の抽象度

車

はい。それじゃあ、こんばんは。皆さん、よろしくお願いします。

今日はですね「この情報の波を乗りこなす抽象度の秘密」っていう、ちょっと不思議なお話をさせていただこうと思っております。

過去に、うちのセミナーに参加してくださった方たちは、「抽象度」っていう言葉だったり「情報空間」っていう言葉だったり、その辺って聞いたことある人たくさんいらっしゃると思うんですよね。

もちろん、聞いたことはある、けど本当の意味でそこを“理解して”、実際に“使えている”人って、本当に少ないなぁと思っていて。

なので、今日はちょっと「抽象度」っていうことについて、少し深掘りをしたり、今まさに世の中をにぎわせている「AI」を、どうやって「抽象度アップ」に使うことができるの? っていう話だったりとか、そういったことを進めていきたいと思います。

で、途中途中、面白いAIの使い方だったり、そういう話もしていくので。余裕のある人はですね、片側に「ChatGPT」とか「GoogleのGemini」ぐらいかな、なんかその辺をちょっと開いて自分でも試しながら、聞きながら、やってみながら参加されると、面白いんじゃないかなと思っております。

はいっ。それでは、早速いきたいと思うんですけども。

今日のテーマですね。「情報の波を乗りこなす抽象度」っていうお話をしていきたいと思っています。

で、今日のセミナーの目的は、もう一言で言うと……

この「情報爆発の時代」において、自分たちは一体「何を選択して」「何を考えて」「どう生きていけばいいのか」

本当に、迷うことって、たくさんあると思うんですよね。

この、あふれまくっている情報の海から、本当に“宝物”みたいなわずかな資源を抽出して、上手に活用できるようになるためには

「抽象度」っていう考え方を、本当の意味で理解して、使えるようになること

これがね、めちゃくちゃ強いんですよ。

なのでこの「抽象度」というものをマスターして、扱えるようになるために、いろんな話をしていきたいと思います。

で、これが全体的にね、この仕組みだったりとか「抽象度」っていう考え方の構造が見えてくると、今世の中にはいろんな「工夫」や「情報活用法」が溢れてるんです。

その中から本当に“良い情報”を、ピンポイントで拾い出せるようになったりとか、あるいは自分の可能性を“爆発的に”広げることができるようになったりします。

で、違う言い方をするとですね「自分自身にかかってしまっている呪い」を解くことなんかも、できる可能性があったりします。

で、その結果、皆さんがこれを実践すると――「あっ自分って、もっとお金を作ることができるんだな」とか、「もっと豊かになれるんだな」とか「幸せになれるんだな」って、そういった道筋がだんだんと見えてくるようになったり。

あるいは「本当は世の中って、こんなにシンプルで、こんなに簡単だったんだ」って気づくような、そんな視野の広さっていうのを持てる可能性が出てきます。

で、さらに言うと今、世の中では「AIの情報」がもう山のようにあふれ始めていて。

「これを使うと、こんなことができますよ」
「これを使うと、時短になって、こういうことができますよ」
「これを使うと、こんな動画が作れますよ」
「プログラミングできますよ」

……みたいな感じで、いろんな情報があまた出まくってる状態になってるんですけど、結局、「何がいいのか」ってめちゃくちゃ迷うし、よくわかんなくなっちゃうじゃないですか。

自分自身で、本当の意味でAIの使いこなしができるようになるためにも、この「抽象度」っていう考え方を、今日はしっかりと皆さんにインストールしてもらえたら嬉しいなと思っております。

はい。で、セミナーの裏目的としてはですね――

もう、皆さんが今、必ずこれはもう世界中、世の中のどんなレベルの、どんな人も感じていると思うんですけど。

「お金を稼いで豊かにならなきゃいけないんじゃないか」「ビジネスをして、お金を作らなきゃいけないんじゃないか」とか、あるいは、「自分は、そもそも誰かを愛したり、愛されたりしなきゃいけないんじゃないか」とか「そうしないと幸せじゃないんじゃないか」とか。

――これ全部、呪いなんですよ。呪いなんですからね。

「人に好かれなきゃいけない」とか「人と仲良くしないといけない」とかこれも呪いです。こんなのも呪いなんですよ。

それから、「自分はもっと成長しなきゃいけない」とか「覚醒してレベルアップしなきゃいけないんだ」とか。

――これも、呪いです。

逆に、「何も成長せずに、平和に平凡に暮らすのが幸せなんだ」っていうのも、もちろんこれも呪いだったりします。

で、「自分はこういう人間だ」とか「私はこんなタイプで、これが苦手。これは向いてる」――
もう、これも呪いです。

そして「人を喜ばせること」とか「世のため人のためになるようなことをした方がいい」みたいな言葉。

これすらも呪いなんですよ。でこの「呪い」の定義って、何かというと

その人自身から“思考”とか“行動”の自由度を奪ってしまうような言葉のこと。

それを「呪い」っていうふうに呼んでいます。

今日お話していくこの「抽象度」っていう言葉を、ちゃんと理解して、使いこなせるようになってくると、圧倒的に自分の使える範囲だったりとか、影響力っていうものを増すことができるようになります。

そして、自由自在に、自分がありとあらゆるところに移動ができるようになってくるんで。恐ろしいぐらいに自分の影響力を増していきます。

さらに、「問題解決能力」とか「問題発見能力」も、ぐっと上がっていくので、好きなようにお金が作れるようになったりするんですね。

そして、いろんな物事を広い視野で見られるようになったりとか。思考の上下運動が、すごく激しくできるようになってくるので。

好きなようにお金が作れるだけじゃなくて……IQが上がっていたりもします。

他の人にはもう全く見えてないようなチャンスが見える可能性も出てきますし、上の抽象度に上がっていくと重要なことを点で押さえるっていうことができるので、使う時間が減って生産性が上がる

こういう体感を、実際に経験することができます。で「移動可能な範囲」が圧倒的に広くなるんで、ゴールを取りやすくなるんです。

日々、何かね。自分ってなんか嫌なことがあると、すぐ気分の浮き沈みがあるなって感じてる人、そういう人なんかは、この「抽象度」の考え方がわかってきてメタ認知ができるようになると、いちいち感情に左右されるようなことがなくなっていきます。

結論としては、圧倒的な“豊かさ”を享受できるようになるんで、そもそもの人間としての幅が広がって、めちゃくちゃ面白い人生になりますよっていう。

いいことづくしの、この「抽象度」

……ね、なんか素晴らしいことばっかり並び立ててますけど、本当に「抽象度」という考え方をマスターすると、圧倒的に人生飛躍します。

なのでしっかりとここで学んでほしいんです。

もし、「なんかよくわからなかったな」とか「内容がちょっと理解できなかったな」っていうことがあったら、もう何度も何度も2倍速でも3倍速でもいいんで、この動画を見返していただいて。

この「抽象度」っていうことについて、しっかりと“自分の中で理解していってほしいんですよ。

もう今って、なんだろうな……世の中がものすごい勢いで、実は価値観のチェンジが起こり始めてる状態だっていうことを、多分、今日ここに参加しているような人たちは、なんとなく肌感覚で気づいてると思うんですよね。

もう「新しい時代」に移るっていうことは、多分「価値観をチェンジしていかないといけない状態」になってくるわけですよ。

たとえば、この「抽象度」っていう考え方だったりとか「世の中を上から見る」っていう視点だったりとか、この新しい考え方を持ってない状態で、新しい時代に移っちゃうと……

明治時代にお侍さんたちが本当は、時代が大きく切り替わったのに、まだ刀を持って「武士とは!」ってやってるうちに、気づいたらもう、文字どおり――時代に取り残されちゃったわけですよね。

悶々としてしまうようなことも、あるかもしれないし、逆に「時代読み」ができれば、先に“点”を打っておくことができたりするんで――

いつのまにか、皆さんの周りには人が集まってきたりとか、そういう状況を自分でつくることすらできるっていう話なんですね。

先読みすぎちゃうと大変だけど、先に点を打つことは本当に重要。師匠はその天才だと思います。

で、ちょっと本ちゃんに入っていく前に、ざっくりとですね、今、うちがなんとなく「世の中ってこういう流れがあるな」って捉えている話があるので、まずはちょっと、その話をしたいと思います。

世の中、まずね、今、大きな「格差」が生まれてるんですよ。格差。

で、これおそらく、これから「AI」のおかげで、人類ってさらに進化していってもう“大富豪レベル”っていうのが、さらに加速していくと、そうなると資本的な部分においても「持つ者」と「持たざる者」っていうのが、すごく差が出ていくんですね。

ただ、「差」はできるんですけど、大富豪の人たちのレベルがどんどん上がって資本主義というものが拡大していくと、何が起こるかというと……

実は、「貧困」というものが一気に減っていきます。減っていくんですよ。

これは意外かもしれないけど、資本主義って大きくなればなるほど、実は貧困層が減っていく。つまり大昔に比べて、今の世界って実は貧困層がかなり減り始めているんですね。

世の中全体の“富”が拡大されることで、そうになるっていう仕組みになってるんです。

ただ言い方を変えると――「持つ者」と「持たざる者」の差は、さらに大きくなります。

もちろん、貧困層もある程度底上げがされて、ベーシックインカム的な状態を持てたりとか、生活保護みたいな支援を受けながら暮らせるような形にはなっていくんだけど。

でもこれは、経済格差だけの話じゃなくて「情報格差」も、もちろん圧倒的に増えていく。

もっと言うとね、ここ2〜3年くらいかな。僕自身、できるだけ“若い人”と触れ合うようにしてるんですよ。

若い人って、本当に10代から20代前半ぐらいの。そういう若い子たちと、できるだけ時間を取るようにしていて。

誰かに会ったら、「次に誰か紹介して」っていう感じで、どんどんどんどん若い子たちに会いまくっているっていうことを、ずっとやってるんですね。

で、なんでかっていうと、これからの時代って若い子たちが“未来”をつくっていくんですよ。

だからこそ、彼らが「本質的にどういう考え方を持ってるのか」っていうのをどうしても読み解きたくて。だから、会いまくってるんですけど。

でね、そんな若者たちを見てて、一番感じることがあって、これちょっと重要なんでぜひ覚えておいてほしいんですけど。

これからの時代に、最も重要な“指標”になってくるもの。それが――

承認欲求の格差なんですよ。

そう「承認欲求の格差」これがね、今後すごく拡大していきます、格差が。

若い子たち。特に本当にね、お金とか、いい暮らしとか、いいものを持つとか、そういう固定された所有欲って、びっくりするぐらい少なくなってきてるんですよ。

少なくなっているんですけど、世の中全体も、だんだん所有からシェアに移ってきたりとか、固定されることよりも流動的であることに価値を感じるようになってきたりとか、そういう流れは、もちろんあるんです。あるんですけど。

でもそんな「もう達観してるんじゃないか?」って思うぐらいの若い子たちですら必ず、みんな持っているものがあって。

それが何かというと――どこか常に、「認められたい」「承認されたい」

っていうのが、めちゃめちゃ根強いんですよ。

今、ちょっと怪しい話をするんですけど……うちは今、面白い能力がちょっと覚醒してしまって。だいぶ怪しいんですけど笑

いろんな人に会いに行ったりとか、いろんな交流会に出たりとかその人と、いろいろマンツーマンで話をしていくとその人が「口で言ってること」じゃなくて

“魂が何を求めてるか”みたいなものが、なんとなく見えるようになってきちゃったんですね。

これほとんどの人がみんな持ってるんですよ。

「承認されたい」
「認められたい」
「自分を理解されたい」

そういうのが、めちゃくちゃ根強くみんな持ってしまっているんです。

で若者たち「いいねが欲しい」「再生回数が欲しい」「たくさんのフォロワーが欲しい」とか。

でも、今って持ちものとか所有の方では、もうアテンション(注目)を取りづらくなってきてる。

だから、その分――

「自分は、もっともっと社会的に“いいこと”をしてるんですよ」
「地球にとって、こんなに貢献してるんですよ」
「ほら、見て」

――っていうふうに、もちろん本人たちはそんなあからさまには言わないんですけど。でも、そういう“根っこ”がね。めちゃくちゃよく見えるんですよ。

でも、これって本当は――人間の本能そのものなんですよ。

だって子どもって、たとえば、2歳、3歳、4歳とか、それぐらいの子どもたちってみんな、こう言いません?

「パパ、見て!」って。遊んでるときおもちゃとかで遊んでても、必ず、言うんですよ。

――ね。だから、人って見てほしいんですよ。みんな、認めてほしいんです。

「自分がやってることを見てほしい」
「認めてほしい」

っていう本能が、実は人間の根底にはあるんですね。

これが「経済格差」や「情報格差」みたいなものが広がってくると、その格差に付随するかたちで、「承認欲求」がめちゃくちゃ満たされる人と、全然満たされない人――っていう、“とんでもない格差”が生まれてくる時代になってくる。

でもね、本来は、別に、他の人が見てくれなくたって、もう誰も「すごいね」って言ってくれなくたって、自分で「自分のこと、ちゃんとわかってるよ」って、自分で「自分を認められる」っていう状態になれたら、それでいいんですよ。

これ本当にかなり重要。存在確定。自分が自分の存在を丸っとそのまま、今ここにあることを感じる力。

そうだからね。多くの人は、それができずに、自分で自分を一生懸命認めようとしたり、なんとかして周りの人に認められようと必死で頑張っちゃうんですよね。

でも本当はそんなこと、しなくたってよくて。

シンプルに自分の“魂”に沿っていけば――何にもぶれないし、何にも困らないんです。

……っていうまずは、そういう大枠の「時代の流れ」があります。で、さっきも言った通りで、今日のお話の中でぜひね、皆さんの“呪いを解く”っていうことを、全体のテーマとしてやっていきたいと思うんです。

さっきの「承認欲求格差」の話、もうちょっとだけ深掘りするとですね。

これ「自分がなかなか認められない」っていう人が、次にどういう行動を取り始めるかっていうと……もうね、わかりやすく。

誰かの批判に乗っかっていったりとか、一生懸命なんか陰謀論的なことに流れていったりするんですよ。

「世の中が悪いんだ」
「裏で何かを操ってる存在がいる」
「だから自分がうまくいかないんだ」

――っていうふうに、原因を“外”に置いちゃって、愚痴の出口を違うところに持っていっちゃって。

それで自分の「肯定感」を一生懸命維持しようとするっていう状況が生まれちゃうんです。

でもね、そんなこと、さらっさら思う必要、全くありませんので。

ただね、さっきの通りで呪いを解く、この呪いを解くっていうテーマについて、ここからちょっと話をしていきたいと思います。

呪いを解くことについて

抽象度が上がってくると、抽象度を使いこなすことができるようになると、あなたが持っている“呪い”が、解けるんですよ。

呪い、解けます。さっき言った通りですね。

呪いっていうのは、「思考」と「行動」の“稼働域”に制約をかけるもの。

これ、日本の哲学者の近内さんっていう人が、こんなこと言ってるんですけど、みんな呪い持ってますからね。

たとえば――
「大人になったら親に頼るのはいけない」とか。
「人にお金を借りるのはいけないこと」だとか。
「お金を借りたら、必ずすぐに返さなければならない」
――

これ、当たり前だと思ってるでしょ?でもねこれも呪いなんですよ。

それから――「起業すると自由で豊かになる」これも呪いです。

「人に迷惑をかけちゃいけないんだ」
「親を心配させちゃいけない」
「人に失礼なことを言ってはいけない」

――全部、呪いです。全部、呪いなんです。

で、こういうのって、その言葉が無意識的に「繰り返し後半数(後ろの半分まで反復)」されることで、「思考」とか「行動」が縛られちゃう。

だったら、これは全部呪いなんですよ。

でね。昔それこそ、平安時代の“陰陽師”の人たちって、調べていくとめちゃくちゃ面白いんですけど、陰陽師たちのお仕事って、小読みを作ったりとか、除霊をしたりとか、そういうことももちろんするんですけど……

実は、ある相手を呪って殺したりとか、そういうことも、やってたんですよ。

鍵付きで読めないけど、情報空間の講座にはこんな内容もありますよん♪

で。この「呪い」のとき、何をやるかというと必ず呪いのときは、言葉を使うんです。ってことは、逆に言えば呪いっていうのは、解くときも言葉で解きます。

そうなので今日は、皆さんの呪いが“解けるような言葉”を、いくつか、プレゼントしていこうかな、と考えています。

情報空間を理解すれば理解するほど本当に実感しますが、ま~じで「言葉」は超大事です。あと言葉による呪いにかかっている人、めちゃくちゃ多いです!

でね。これって、今で言うところのカウンセリングとか、コーチングとか、なんならコンサルタントとか。そういうものも、全部同じなんですよ。

結局その人たちが何か“言う”ことで、相手の“思考”や“行動”に制約がかかってしまうんだったら――それも呪いなんですよ。

そう。で、呪いは必ず言葉でかけるから、逆に分かってない人が適当に言葉を使っちゃうと、ズレちゃう可能性があるんです。

呪いっていうのは、その人の「脳」に仕掛ける――次元爆弾みたいなもの。

ある状況になると、それがこう……“発火”してね。

「自分にはできないんだ」とか。
「これはやっちゃいけないんだ」とか。
「こんなときはちょっと危ないから、やめとこう」とか。
「こういうふうにしなきゃいけない」とか。
「人って、こうあるべきだ」――

みたいな。そういう呪いが、びっくりするぐらい、皆さんの中にかかってます。

……これは、うちもです。うちにも、ちゃんといっぱいかかってますから。そんなの。

ただ。さっき言った通りで――“

抽象度”がわかってくると、これをメタ認知できる。

だから、呪いを“解く”ことができるんですよ。

この「呪い」に気づいて、メタ視点からそれを“認知”できないといつまでたっても、ずーっと私たちは、自分で作った“檻の中”から出られないという状況になってしまう。

で、さっきも言った通り――この呪いは、もう地球上“全員”が持ってます。

これは、イーロン・マスクだろうが、ビル・ゲイツだろうが、こいけんだろうが、もうありとあらゆる人がこの呪いにかかってます。

正直、「もっと稼がなきゃいけないんだ」とか。
「人は幸せにならなきゃいけない」とか。
「幸せになるべきだ」とか。

――全部、全部、呪いです。

ここで出てくる「いろいろな呪い」とか、「檻からの解放」とか「自分を縛りつけている価値観からの解放」

それができる概念と考え方が抽象度という魔法なんですよ。

「メタ認知」っていう言葉で片づけられないくらい、実はこの「抽象度」っていう概念には、ものすごく大きな可能性が眠ってたりするんで。

今日はこの後、その全体像を概要ステップでちょっとお伝えしていこうと思います。

さあ急に、わけわかんないこと打ち込みますよ。

南方熊楠(みなかた くまぐす)と空海と抽象度

南方熊楠(みなかた くまぐす)と空海と抽象度

……なんのこっちゃ、って話ですよね。笑

はい。で、ここからは

「抽象度の本当の理解」
「抽象度を上げるための5つのトレーニング」
「AIと抽象度の操作」みたいな話をしていきます。

で、最後にまた熊楠のお話に、ちょっとね最後までいけるかどうかわかんないですけど、進んでいきたいと思います。

さあ、じゃあ「南方熊楠と空海」ということで。


“最高抽象度”の賢人たちが指差すところを見るっていう、ちょっと不思議なお話をここからしていきたいと思います。

ね、もうこのテーマからして意味がわかんないじゃないですか笑

そもそも「南方熊楠」って誰やねんっていうところだと思うんですね。

南方熊楠

今、うちにはですね。30歳ちょっとぐらいの、ある面白い博士号を持っている若者の師匠がいるんですよ。

彼がいろんな発信をしまくっていてそれを、うちはこっそりいろんなところで拾いまくってるんです笑

超天才すぎる師匠なんですけど。彼の情報を拾っていく中で、出てくるのが―この方、南方熊楠(みなかた くまぐす)

熊楠っていうのは、「日本の三傑人の一人」だなっていうのが、なんとなく見えてきたんです。

彼(師匠)も、そう言ってるんですけど――聖徳太子と、空海と、南方熊楠

この3人の“抽象度の高さ”は、もう次元が違う桁違いだよ、みたいなことを言ってるんですね。

で、そのレベルの高さが、もうすごすぎてどれだけ掘っても、残念ながらもうそこを「彼はこういうことを考えていたんだな」「こういうことをやろうとしてたんだな」っていうのが、全く指差せないくらいのレベルなんですよ。

もう、ものすごいレベルなんですけど、この「南方熊楠」っていう人の話を、ちょっとここからしていきたいと思います。

「なんでそんな話を聞かされなきゃいけないの?」って思うかもしれないんですけど笑

LEVELS OF

でも、これが後々抽象度っていう考え方だったりとか、これからの時代の生き方においての、ひとつの資産にたどり着くんですよ。

この南方熊楠という存在はどんなことをしていたかというと、いろんな分野の超オタクです。

民俗学とか、植物学とか、粘菌学とか、博物学とかいろんなあらゆる分野の常識破りの探究を続けた超オタクなんです。

民俗学という学問分野だと、日本の第一人者が柳田邦夫って言われているんですけど、その人の師匠が南方熊楠です。

だから、各分野のスペシャリストにとっての師匠的ポジションにいる人だっていうふうに捉えてもらえたらいいんです。

で、その南方熊楠を見ていた民族学者の柳田國男(やなぎた くにお)がね、この熊楠のことを評してこう言ってるんですよ。

「彼は、日本人の可能性の極限だ」――と。日本人の可能性の極限ですよ。

これよくわかんない落書きがここにあるじゃないですか。意味、わかんないですよね笑

「これ、南方曼荼羅」って、まあ、これ本人が言ってるわけじゃなくて、あとになって、本を書いた人がそういう言い方をしてるんですけど。

このあたりの“解説”も、後々していきますんで、面白いですよ。

LEVELS OF

ちょっとね、見づらいんですけど。ここに――これ「イロハニホヘト」の「イ」って書いてあります。(上の図)

で、「イロハニホヘト」とか、たくさんいろんなところに書いてある。「チリヌルヲ」みたいなことが、いろいろ書いてあるんですが――あとでちょっと、そのへんは解説していきますね。

で、今、日本ってどんな状態にあるかっていうと――簡単に言うとですね。今西洋を中心に、ここ数百年間ずーっと、物事が進んできた。

それこそ、デカルトさんを中心に「二元論」という考え方から「合理主義」というものが生まれて。そこから「資本主義」っていう考え方が派生していった。

で、それがどんどんどんどん“極大化”していく中で何が行われたかというと、二元論的な視点による、いろんな分離が起こったんです。

もうね、「分離・分裂」がめちゃくちゃ行われたんですよ。

「陰と陽」みたいなこともそうだし。
「良い・悪い」みたいなことも。
「正義」と「悪」みたいな話もそうだし――

あらゆる物事が“二元論化”されて全部が、分離・分裂しまくっている状態になっていたんですね。

で、だからこそ、これからは、日本を中心に、いろんなものが「統合」の時代に向かっていくんじゃないかっていうことを、彼(南方熊楠)は、もう100年以上も前に言ってたんですよ。そんなことを、すでに見抜いていた人なんです。

で、この考え方がなんとなく見えてくると、この“図”が、いかにすごいものかっていうのが、だんだん見えてくるようになります。

その話はね、ちょっと後々、またしていくんですけど

で。この熊楠さんもうとにかく天才なんですけど、めちゃくちゃ破天荒で、型破りなんです。しかも、生涯を通じて深淵な思想にまみれていたような人で。

そもそも、彼が一体何を“指差していた”のか――それが、なかなか理解できないんですよ。ほんとに。

そう。だからこそ、そういったものを読み取っていこうとするプロセス自体が、抽象度を上げていく訓練になるんじゃないかっていう部分があると思ったので、ちょっとここで、熊楠さんのことを紹介させていただきます。

今、世の中全体を見渡すと、その大きな流れとか、いろんな物事が「ずれてるな」っていう感覚値を持っている人、たくさんいると思うんですよ。

なんか、「資本主義が行き過ぎて、みんなお金お金ってなってるけど大切なもの見失ってるよね」みたいなことだったりとか。

逆に、今度はその“真逆”に触れすぎて、なんか「精神性の部分」がおろそかになってる人がいたり――

いろんな状態が、もう分離・分裂しまくってる状態。それが、今まさにこのタイミングなんですよ。

彼(南方熊楠)はだからこそ、「自分の生きてた時代」をもう超えて「この100年後」「200年後」の日本人に向けて、メッセージを投げてるんじゃないか。

――「そろそろ、お前ら気づけよ」「目、覚まさんかい」みたいなことを、言ってるんじゃないかっていう感じが、すごくするんですよね。

もう「日本人だからこそ持ってる可能性」もっともっと極めて、発揮しようよ!っていう。

そんなことを、熊楠さんが言ってるような気がするんです。

で、そんな状態だからこそ逆に今、彼のことを掘っていくのがめっちゃ楽しいんです。

さっき言った通りで――彼はもう「博物学」とか「民族学」とか「粘菌学(ねんきんがく)」とかありとあらゆる分野で、常識破りの探求を続けまくってました。

その一方で、やっぱり彼の生涯には、深淵な思想っていうものが重なっていてそこには、ものすごいレベルの世界が広がっているんですね。

この「曼荼羅」って書いてある図に出てくるのが――萃点(すいてん)って言います。水点。

LEVELS OF

この「萃点」って、これもう漢字をパッと見てパッと意味が入るようなものじゃないんですよ。ものすごく複雑で、捉えどころのない概念なんですけど――

簡単に言うと、いろんな“原因”とか“出来事”がギュッと集まる“交差点”みたいな場所。
そういうふうに、まずは捉えてみてください。

で、熊楠は言ってます。

この「萃点」っていう“交差点”のようなポイント。ここの部分を見つけることができると――

圧倒的に「成功する」。
簡単に「豊かになれる」。
そして、「幸せになることができる」。

――そんなふうに、彼は言ってるんですよ。

熊楠が何をしたかというと、まず、いろんな分野にまたがって活動しました。

LEVELS OF (1)

博物学、民族学、天文学、植物学、粘菌学、ほかにも、「夢」――夢を見るということを、一つの学問のような形にして、その夢の読み解きみたいなことを一生懸命やったりとか。本当にね、さまざまなことをやってたんです。

で、その横断的な各分野を通して、宇宙の仕組みを明らかにしようとしていた。

――もう、すごすぎますよね。

たとえば、顕微鏡を覗いて、「菌」というものの成り立ちだったりとかそれを一生懸命調べていくことで、「宇宙ってこうなってるんじゃないか」っていう洞察にまで至った。

……というふうなことを言われてたりもする人です。自分の持っている知識を6か国語で残しているんですよ。すべてネイティブで書かれていて、裏ではキューバ革命を支持していたともいわれています。

ちなみにイギリスで孫文に出会っているんですね。中国で辛亥革命を起こした孫文。その孫文さんの辛亥革命を裏から支持して鼓舞して成功に導いたともいわれています。

ちなみに――世界的な科学雑誌「ネイチャー(Nature)」には、過去51本の論文を投稿しています。

51本。この数、世界一だって言われているんですね。

熊楠は「科学は“密教”の一部でしかない」っていうことを悟った人なんです。

そして、大乗仏教や神道の中に、実は望みがあるんだっていうことを見つけた人でもあります。

だからこそ彼は

科学とか物理もいいけど 密教や神道の“本質”に気づけ

っていうことを、指差しにしていたんです。

そして空海が唐(中国)から持ち帰った、とんでもないレベルの2つの曼荼羅――

金剛界曼荼羅」と「胎蔵界曼荼羅」この2つを、大統合してしまったとも言われています。

で、彼がメインで活動していたのは、紀州(和歌山あたり)。

そこでは、多くの神木(しんぼく)や神社、そして城なんかを守っていてエコロジー思想を、初めて日本に導入した人物が、実はこの熊楠さんなんです。

望遠鏡じゃなく顕微鏡から大宇宙を把握。

そして――昭和天皇とも、かなり仲良しだった、さまざまなことを分かち合い、深く理解し合っていた、そんな関係だったとも言われています。

……もう、本当にとんでもない大天才くんですよ。

でも、多くの人は――

「熊楠がこんなことをやったよ」
「あんな研究をしてたよ」
「こんな思想を持っていたよ」

っていうことを、一生懸命、研究したりとかその深掘りをするんですけど、彼が一体、そのすべての研究の中から“何をしようとしていたのか”

その“先”を見るっていうことが、なかなかみんなできないんですね。

LEVELS OF (2)

これ、仏教とか禅の世界でよく言われるんですけど「指を見て月を忘れる」っていう言葉があります。

跡を求めずに、その人が求めていた「先」を見よ。彼が一体何を考えて、何を指差していたのか。――うちらは、そこをちゃんと知りたいわけですよ。

彼の指差された先を知ることで、うちら自身も、その真意を覗くことができるんですよね。

この「指を見て月を忘れる」っていう言葉は、禅の教えから生まれた言葉で、道理を解くときに、「文字」や「言葉」ばっかりに意識が固まっちゃって、結果として本質を見誤ってしまうっていうことを、表す言い方なんです。

さっきも言った通りで――柳田國男は、あの熊楠を見て、こう言いました。

「日本人の可能性の極限だ」でも、そんな彼ですけど実際にはちょっとイカレタみたいなところもあって笑

いろんな呼び名があるんですよ50以上、一説には60個ぐらいのあだ名がつけられていて。もう、イカレタ行動が多かったっていろんなところで言われています。

アラヤ識に学んでアカシックレコードを自由自在に泳いだスピの人であって、日本でも有名な有名な宗教である大本教(おおもときょう)ってありますよね。

日本の戦前、なんと日本人の3分の1が、実はこの大本教に関わっていたとも言われてるんですけど。

その始祖である、「出口王仁三郎(でぐち おにさぶろう)」という人がいます。

で、その出口王仁三郎がお忍びで、南方熊楠に“霊言”をもらいに来るぐらいのレベルの人だったんですよ。

さらに真言宗の官長に向かって――もう、真言宗の悟りきったトップ中のトップ、そんな偉い人たちに向かっても

お前らみたいに、悟っただけの穀潰し(ごくつぶし)は、もう有害無益だ。
 いいから、さっさと動け。

――みたいなことを命じたりだとか笑

それくらい、とにかく破天荒で、真を突く人だったんですね。

ロンドンでは――ありとあらゆる大学から、学長とか教授とかのオファーがバンバンきていたのに全部、断った。

そして望遠鏡じゃなく、顕微鏡の中から宇宙を発見した。

――誰も、その思想の推移(すいい)には、残念ながら追いつくことができなかった。

いまだに謎のままの大賢人とも言われていたりするんです。

ね?ここだけ見ても、なかなかとんでもない人じゃないですか。

で、まとめると――

彼は、あらゆる分野に精通した複合的な視野を持っていて。
発表された論文や随筆は、“カオスの魅力”と異彩”を放っている。
ミクロとマクロの世界を、縦横無尽に駆け巡る。

そして――密教的な熊楠の世界観。これはもう、常人の理解なんか到底、及ばない場所にあるんです。

この部分については、もうちょっと後ほど、しっかり掘っていきたいと思います。

AIに資料とバックグラウンドの補強をしてもらう

LEVELS OF (3)

ちょっとここで話が変わります。

さっきのその熊楠の話をするときに何をするかというと、まあ、ぜひね、皆さんも何かのセミナーを行うとか、そういう時に、その情報の補強だったりとかそういうことを、こういうものを使ってほしいんですけど。。

動画ではGemini(AI)の画面を映し出しています。

たとえばじゃあ、この熊楠さんの何かを掘るときに、どんなことをするか。

「南方熊楠について自分はここまでこんなことを調べたよ」って入力。
「で、彼はこんなバックボーンがあって、こんなことをしてきて、こんな人だと思っている」と。
ただ、「彼が本当に何を求めたのかっていうのがわかんないから、その辺をちょっと。指差したところを知りたいからちょっと情報を出して」

――みたいなことを、ここで投げ込むんですけど。で、何をするかというとこんなレポートを作ってもらうんですね。

レポート

……すごいですよね。ほんとに今のAIくんたちはこのわずかな指示で、ここからすごい細かい分析をしてくれてで、これGoogle Gemini の「ディープリサーチ」ってやつを使ってます。

「5プロ」のディープリサーチっていうやつを使って、これを出してもらってるんですけど。

で、リサーチで出てきた資料っていうのが、今たぶんGoogleのレポート見れてるかな?
これね、欲しければ全然差し上げますんで。(もらいました♡)

これだけ長いレポートを、「彼はこんなことをやって、こんなことをやって、こんなことをやった」――みたいなことを全部出してもらって。その中からいろんなことを抜粋して、皆さんにお届けするよっていうような。

日々セミナーを行ったりとか、講義を行う前にもより伝えることを多角的にもっとしっかり伝えられないかなということを考えるために、こういうリサーチをしたりなんかもしています。

さらにもっと言うと。後ほどちゃんとお伝えしますけど、普段からこれ、何をしてるかというと、えっとですね。

AIに「資料作り」とか「バックグラウンドの補強」もちろんしてもらうんですけど。

自分の考えを入力した内容で、「自分は今こういうこと考えてるんだけど、もっと深掘りと考察したいんだよね。ちょっとレポートとしてまとめてもらってもいい?」――

みたいな形で、出してもらいます。

で。出してもらったものを、たとえば「2000文字のブログ記事にして」って指示して、ブログ記事が出来上がってきたら、それをメルマガに利用したりみたいなことをします。

さらに抽象度の思考レベルをもっと上げたいんで、何をするかというと――

さっき言ったみたいに、熊楠と同じくうちの師匠が、「この3人が最高抽象度だ」って言い方をしてたんで空海とか、聖徳太子この人たちはもう、「高い抽象度の天才」だと思ってるんだけど――

じゃあこの3人の“共通点”を出してみたいな指示をAIにするんですよ。

で、出てきたものを何してるかというと、それをFacebookに投稿したりするんですよ。

で、最後のここがすごい重要なんですけど何かというと――

多くの人は、これ、使えますって言って使うんですけど、情報を出して何かを知って、満足して止まるんです。

でも、本当の進化って、その先じゃないですか。

出してもらった情報とかを物理社会でどういう形でアウトプットして出して、行動するか。

ここをやっていかないと意味ないんですよ。AIがとんでもない答えを出そうがそれをちゃんと“活用”しないと、全く意味がない。

なので、最終的にちゃんとどこか実用的な場所に使うっていう話ですね。

はい。ちょっと話がそれましたが、戻ります。

これからの統合の時代について

先ほどちらっと言った通りで――熊楠さんは、まさにこの分離分裂の世の中になってしまっているっていうところを完全に危惧をして、「もうこれからは“統合の時代”だよ」みたいな話をしてるんです。

けど、その部分についてはまた後ほど、ちょっとお話をしていきます。

新しい、これからの時代っていうのは――もう完全に“統合の時代”なんですよ。

で、これはうちの過去のセミナーでもよく出している表なんで、ざっとだけいきますけど。今までの200年〜300年っていうのは、ずーっとこの“左側”だったんですね。

たとえば――
いかにお金とか物質を豊かにさせるか。
いかに「いいもの」をいっぱい持つか。
より安定的な場所に、固定をするか。
どれだけ蓄積できるか。
性別、国籍、役割――そういうものをどんどん「区分け」していくか。

「組織」っていう大きなものだったり「縦社会」だったりとか、そういったものが、これからは右の時代に変わっていきますよと。

で、この“右側”って何かというと――

情報、体験、人脈、シェア、流動、革新、ボーダレス、横のつながり、心の喜び。

もう一言でまとめると

左側は物理空間なんですよ。右側は情報空間

また、違う言い方をすると――

左側は“分裂状態”右側は“統合状態”に向かう。

――っていう言い方も、できるわけです。このことを、ぜひ意識してほしいんです。

だから、これから「統合の時代」に流れていきます。

で、これから抽象度の話をどんどんしていくんですけど、ぜひねこの辺をちょっと頭に置いておいてほしいんです。

本当にこれから、いろんな情報が世の中に錯綜していくようになります。

で、そのときに映画も、いろんなことも、もちろんAIがまとめてくれるようになって。

「考えなくて済む」っていう状態は、たくさんできてくると思います。

でも、そんなときこそちゃんと皆さんの中で

抽象度を上げるために、とにかく自分の理解を超えたようなところに飛び込み続けること。

これを、意識してみてほしいんですよ。

「理解がしやすい」っていうのは、言い方を変えると抽象度が低い情報の可能性が高いです。

まあ、とはいえもちろん今回のセミナーは、わかりやすく分解してお伝えしていくんですけど。

でも他にも、たとえば「読みやすい本」とか、「わかりやすい動画」とかいわゆる要約チャンネルみたいなものの中に、本当の宝なんかないと思ってみてください。

全く理解できないような“点”に触れまくること。

それが、いつか脳の中でシナプスを形成してつながって統合されていく、そういうことが起きるんだっていうのを、ぜひ知ってみてほしいんです。

で、世界を見るときに視点がいかに増えるか、この抽象度の高さだったりとか、今の自分では意味不明だったり、意味がなさそうに見えることとか、非合理に見えること、未知なこと――

そういったものに飛び込む。このランダム性を、自分の中に迎合化させることができると、抽象度は上がりやすいです。

じつは下の記事はかなり抽象度が高くて難易度高いけど、触れておくこと大事なんですよ。でもわからないものに人は価値を感じないものなんですよね。

で。専門的な学びになればなるほどそれを特化して掘るのは、別に何の問題もないんですけど。

でも、それが深まれば深まるほど「視座」と「視野」は狭まっていきます。

さあ、またちょっと「わけのわからない情報」も突っ込んでいきます。

空海の教えの話

LEVELS OF (4)

左が「金剛界曼荼羅(こんごうかいまんだら)」右が「胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)」

これは、空海さんがまさに唐の時代に東から持ち帰ったものですね。

左側が「金剛界曼荼羅」右側が「胎蔵界曼荼羅」

で、「金剛界曼荼羅」っていうのは、これ――空海さんが『十住心論(じゅうじゅうしんろん)』という書を残してるんですけど。

この中で、順を追って物理世界でどう階段を上がって、どう成長して、どう即身成仏に向かっていくか。

そういったことを、図として表現しているのが、左側の金剛界曼荼羅なんです。

で、右側の「胎蔵界曼荼羅」っていうのは、真ん中に大日如来(だいにちにょらい)がいて。

その大日如来の「愛」とか「光」みたいなものが、全体的にバーッと広がっていく――そういうことを、表している曼荼羅です。

言い方を変えると、心を表す曼荼羅だというふうに捉えてみてください。

つまり――左側が“物理”右側が“情報空間”。そんなふうな捉え方も、できるんですね。

左はどちらかというと今までの時代に近いですよね。

段階を経てそこに向かうっていう、このステップ思考というか、これってどちらかというと男性的な「左脳」の思考がだいぶ強い状態。

でも、この「胎蔵界(たいぞうかい)」の「胎(たい)」っていうのは、まさに体内”の“胎”と同じなんで。もう完全に、母性の曼荼羅のような感じしますよね。

っていうような、抽象度の高い図があります。

十住心論

で、空海の教えの中に、「秘密曼荼羅十住心論(ひみつまんだらじゅうじゅうしんろん)」っていう考えの書を残してるんですけど。

LEVELS OF (5)

これ何かというと儒教仏教道教のあらゆることを網羅して、いろんな教えと経典を統合した空海独自の総合思想なんですね。

これによって全人類をまとめて進化させるっていう教え。これがまさに密教の本質を説いている書だったりする。

これは、「大宇宙」と「自分」とを結びつけて生命と人間を大肯定する「知行合一」の学び。

これが空海によって解かれた「十住心論」です。

ちなみに、「十住」の「住(じゅう)」っていうのは、階層のことを言います。

何かというと、これは――「1」から「10」に向かう“道”。これが、私たちが生きていく中で、向かっていく“ステージ”なんだよ、っていう話なんです。

LEVELS OF (6)

第1段階は本能です。まず「私が中心ですよ」っていうのが第1段階です。

第2段階が、「私を認めて」第3段階が、「私を満たす」――自愛みたいな話です。

で、このステップから次に行くと、ようやく「本当の私ってなんだろう?」って、今までの自分を一回否定して、で、次のステップに進む。その次が「自己確立」ですね。

「すべては私が作ってるんだ」っていう有識(ゆうしき)的な状態になり――そして「空(くう)」の状態に至る。

で、この「空」っていうのはまだ“途中の途中”ですからね。

空の状態から、さらに――宇宙とつながる「命の状態」になり統一「すべてが一つだし一つはすべてだ」っていう考え方。これが、9ステップ目になります。最後にこの「即身成仏」に至る。

空海は、この「即身成仏⑩」こそが、この人生の“スタートだよって言い方をしています。

スタートなんですよ。

でも、今、世の中に出回ってるほとんどの情報ってどこで止まってるかっていうと、この3ステップ目までで止まってます。

「もっと“ありのまま”に」
「自分を満たそうよ」
「自分を愛そうよ」
「私を認めて、自己承認をして」
「もっともっと……」

――みたいな。本屋に行くと大抵並んでる「自己啓発」とか「スピリチュアル」とか「ビジネス本」は、大抵この3ステップ目までで止まってます。ほとんどここです。

でも、これって――途中の途中、初歩の初歩なんですよ。

だから、さっさとここを抜けて、上の方に行ってほしいんです。

でも、もうほとんどはここ「自分を取り戻す」っていうここまでは自己実現の世界なんです。

LEVELS OF (7)

で、これって「マズローの欲求5段階」で言うと――この「自己実現」っていうのは、まだまだ空海の「十住心論」で言うと、3番目です。3番目なんですよ。

で、ここから初めて今まで「やっと自分を取り戻したよ」っていう、出来上がった自分を、ここで1回ぶっ壊します。ぶっ壊すんですよ。否定するんです。

否定をして自己の“殻”を破って、ようやく次のゾーンに行ける。

で、そこから――「因縁」を悟って「唯識(ゆいしき)」を悟って「空(くう)」の状態になる。

このステップが、まさに――まだまだまだ私たちは道の途中の途中、初歩の初歩の状態だということを、まずは知っておきましょう。

密教の極意は、「即身成仏(そくしんじょうぶつ)」です。

「私=自己」っていうのは大日如来(だいにちにょらい)だし、違う言い方をすると「大日如来」イコール「大宇宙」なんですよ。

この“根本原理”と結ばれて、心が“宇宙大”になるような段階。

つまり「自他の分離」もなくてどこまでも広がる“自己”が、すべてなんだっていう状態に到達すれば「目覚めた人」=仏陀になるって言われてるんです。

で。仏陀になるための精神とか、可能性のことを「仏性(ぶっせい)」って言い方をします。

でね、この密教の教え。秘密にされてるのは当然なんです。簡単には解かれない。簡単に出回らない。

この密教の内容っていうのは、本当に“秘密”なんです。

ただし――これを、理解の浅い人が知ってしまって“自由自在の力”を身につけちゃう。

……これ。さっき言った通りです、このまさに、ステップの最上段⑨まで来てしまうとすべてを「自分から作り出す」ことができるような状態になってしまうんで相当な自由自在の力を手に入れてしまう。

でも、これって――もう「良い」も「悪い」もない状態で、ちょっとズレてしまうと極悪人になってしまって、“闇落ち”するっていう状態なんですよ。

で。これ、ちなみにオウム真理教っていうのは、あの教祖、麻原彰晃(あさはらしょうこう)さんがとんでもないレベルの“抽象度”の持ち主で超天才だったんです。

だからこそこれが逆に“極悪人”となって、地獄に落ちてしまう。――っていうのは、まさにこっち側の状態だったんですね。

即身成仏と現世利益

「即身成仏」と現世利益」というのは、顕教はあの世にある極楽浄土へ行く、成仏することがゴールなんです。

でも密教というのは、この“地上に天国をつくる”ために、即身成仏がスタートだよっていう言い方をしてるんですよ。

基準をもっともっと高く持ちまくって限界を作らないでほしいんです。

そんな「3ステップ目」くらいまでのね「自分を満たして、どうのこうの」みたいなところで止まらずに心を“宇宙大”にして思う存分、天命を生きる。

っていうところに、ぜひね、進んでいきましょう。

即身成仏(そくしんじょうぶつ)は大日如来(だいにちにょらい)の“光”との“一体化”**です。

っていうことはこれ、言い換えると――「情報空間との一体化」とも言うことができるので、この話をこれからしていきます。

はい。まだまだ先は長いですよ。大丈夫ですか?じゃあ、次の項目に行きたいと思います。

抽象度の本当の理解

「抽象度の本当の理解」みたいな話をしていきます。

「高い視点で考える」とか「俯瞰(ふかん)する」とか、「視野を広く持つ」とか、これかなり感覚的な言葉なんですけど

これを「抽象度を高くする」とか「抽象度を上げる」っていう言葉に言い換えると明確な意味を持たせることができるんです。

なぜなら、「抽象度」っていう言葉は、オントロジー――存在論ですね。


分析哲学とか、存在論とか、そういう哲学の分野の中では、抽象度という言葉は「情報量の多さを表す度合い」のことなんです。

で、抽象度を上げるっていうことは、見える情報量は減るけど、包括できる概念は増える。

――ということなんですね。これ、言葉だけだとちょっと難しいので先に進みたいと思います。

この「抽象度」っていう言葉の“本当の意味”と“本質的な理解”ができている人は、ほとんどいません。

なので、この部分をちょっと深掘りしてその本質を、ここからお伝えしていきたいと思います。

で、これが理解できちゃうと――もううちは過去、この話をセミナーで散々してきたんですけど。

本当の意味で「抽象度」という言葉の理解と意味がわかっていれば、圧倒的に“進化”しているはずなんですよ。

見える世界が、変わっているはずなので。

でも、もしそれが「何も変わっていない」っていう状態だとすると――それは、もしかしたら

「抽象度」っていう言葉を、全然理解できていない可能性がある。

ちょっとここから、その深掘りをしていきます。

はい、さあ、じゃあこの「抽象度」という言葉に入っていく前に――ちょっとね、何かわけわからない構図を出していきたいと思います。

LEVELS OF (8)

えっと後でまたちゃんと話すんですけど。抽象度という考え方もそうだし、AIなんかもそうですよ。

いろんな知識が増えた気になったりとか、自分の頭が良くなった気がして、気持ちよくなって「おもしろいな〜」で止まってる人が、ほとんどなんですよ。

でもこの世界って、情報空間を物理に落として形にしないと、人生は変わらないわけですよ。

で、ここで「抽象度」と似た感覚として、「次元」っていう話をちょっとしておきたいんですけど。

まずはこの「3次元の物理世界」っていうのが、実は「情報空間=5次元空間」の写像の一部だっていうこと。

――これを、ちょっと説明したいんです。

で、これ。左上にあるのが「2次元」です。これ、「アリの絵」をちょっと立体的に描いてる図なんですけど。でも、実際には「平面」にこう描かれていると思ってください。

平面=紙っぺらですね。紙っぺらの状態に「アリ」が描かれていたとしても高さがないじゃないですか。ないんですよ。

その状態のときに、急に――そのアリが踏み潰されました。でも、それって“上”から急にやってきたから――アリには何も見えないんですよ。

2次元の状態だと、3次元空間から何かがやってきたとしてもそれって「見ること」も「触ること」も、「認識すること」さえできないんですよ。

でも、急に潰されるんです。アリンコさん。

2次元に描かれてたアリンゴさんが、3次元から来た何者か巨大なものによって急に現れてそれがいきなりプチン!とアリを潰して、去っていきました。

……でも。何が起きたか、全くわかんないんですよ。

なぜかというと2次元からは、3次元を認識することができないので。

それと同じように私たちが生きている「3次元」――この3次元にいたらでっかい象が歩いてきたぞって認識できますよね。

同じ3次元空間にいる者同士だったら、これはわかるわけです。

「ああ、なんかやってきたぞ」
「よし、ちょっとやばいから穴の下に逃げよう」――

みたいなことが、できるわけです。

でも、これが3次元空間にいる私たちに対してまた何者かが“4次元以上”の上のほうから何かを仕掛けてきたとしても、それってわからないんですよ。

ほとんどの人は、その4次元空間にいない状態だとすると3次元しか認識できてない。

つまりこの物理空間しか認識できていない状態だと、私たちが五感で体験できる物理法則が働くこの3次元こそがすべてだと思ってしまう。

だから――4次元空間で何かをしてきたことに、気づけない。気づけないんですね。

「情報空間の視点の高さ」のことを抽象度って言うんですよ。

ってことは、これ“次元”も、かなり近しい概念なんです。

高い次元から低い次元には、いろんな影響を及ぼすことができる。
でも低い次元から高い次元には、残念ながら何も見えない。

何が起きたかすらわからないっていう状態。

だからこそ次元を上げていくと問題が解決するっていうのは、ここに理由があるんです。

アインシュタインさんこんなこと言ってますよね。

「その問題は、その問題が起きたのと同じ次元に居続けることで解決はできない」っていう言い方をしてるんです。

問題は次元を上げないと解決できないって、言ってるんですよ。

あの天才アインシュタインくんが、そんなこと言ってるわけです。

つまり次元を上げないと問題は解決できないんですよ。

今、皆さんが何か問題を抱えているとしたら――それは次元を上げる必要があるってことなんです。

いいでしょうか?仮説としての次元の区切りのことを、ちょっとだけ話しておきます。

次元の区切り

さっきまで言っていた、私たちがいるような3次元空間、これはいわゆる「物理空間」と呼ばれる部分があったとして、その上に「情報空間」という領域がある。

これ、4次元以上のことをまとめて“情報空間”と呼ぶ人も全然いるんですよ。

明確な4次元の区切りがあるわけではなくてね。

で、たとえばこれを次元ごとに区切るんだとすると――

  • 4次元の情報空間の上には、ちょっとレベルの低いスピリチュアル空間
  • 土地神様の空間
  • さらに6次元に上がっていくと、高レベルの星の神みたいな次元
  • 7次元に行くと、これは「空」や「悟り」の状態
  • 8次元になると、それらすべてを管轄している管理者のような次元
  • さらにその上には、創造主(クリエイター)と呼ばれるような次元。
  • 一番上に「地域宇宙」という次元

――という、これは仮説です。あくまで仮説です。

でも、「こういう区切りがあるんだな」っていうことを考えてみると。

じゃあ、4次元・情報空間や3次元・物理空間をもっと良くしたいんだったら5次元・6次元を使った方が早いんですよ。

逆に7次元・8次元あたりまで飛びすぎちゃうと、4次元・5次元との接続が遠くなってしまって、なかなか具現化がしにくかったりもするんですね。

でも、6次元・7次元が使えると「頭の中の思考」だったり、「スピリチュアル空間」から今この現実に物質化として何かを持ってくる、現実をつくり上げることができる次元があるわけです。

……まあ、そのへんはちょっと一旦置いておいて。

物理空間と情報空間の相関関係ってどうなってるかというと――

まず、そもそも「物理空間」よりも「情報空間」のほうが抽象度が高い。つまり上の次元です。上の階層です。

上の次元というのは、下の次元に影響を及ぼすことができる。

なので、私たちが住んでいるこの世界、たとえば「情報」や「ルール」が書き換えられると、すべての生活って一変しますよね。

たとえば、コロナが流行って「外に出ちゃいけないんだ」「家でオンラインで仕事をするんだ」みたいなことが、“ルール”として一般化された、それだけで、行動様式が全部変わるじゃないですか。

またたとえば感情やストレスも情報です。思考パターンとかマインドも情報空間の領域。

さらに言うと――体の感覚や身体の使い方っていうのも、脳から出てる信号によって成り立ってる。だから、それも情報なんです。

そういったものも――すべて“書き換えられる”と、物理世界が変わるんですよ。

詳しくはここら辺をどうぞ♪

情報空間というのは触れない・見られない・指させない。物理空間っていうのは――触れられるし、見えるし、指させる。

そういうものを、ここでは物理空間と呼ぶことにします。なので「情報空間が書き変わると、物理空間が変わる」と思ってください。

いやいや。物理空間を変えれば、情報空間も変わるでしょっていう人もいるかもしれません。でもそれは違うんですよ。

たとえば例として普段着るものを変えると、なんか気持ちが変わるみたいな言い方をしますよね。

これは着るものを変えている=物理を先に変えているような気がするかもしれないんですけど。実はそうじゃない。

着るものを変えた瞬間に、自分の中の情報空間が書き変わっているそれだけの話なんですよ。

物理が本質的に変わったわけじゃない。実は情報が先なんです。

情報が書き変わるからこそ

  • 感覚が変わったり。
  • 心持ちが変わったり。
  • 行動が変わったり。

するんです。その順番なんだっていうことを、ぜひ知っておいてください。

はい。で、この世界というのはすべて「情報空間」なんです。

だから、うちらはこの情報空間をレベルアップさせたいわけですよ。

で、この情報空間というのは、リゾーム状になっていたりもします。

これ、図でもよく出してるんですけどリゾーム状って何か?というと、これは「平面」じゃないです。

立体です。奥行きがあります。

奥行きがある、そういう情報空間。

あちこちに点があって、いろんなところがつながって、ひとつひとつの丸を情報場というんですけど(恋愛の情報場、健康の情報場、コスパの情報場、アーティストの情報場など)たくさんの無数の点となって打たれているのが、情報空間。

すべてはリゾーム状になっています。

「リゾーム状」と「ツリー構造」の違いっていう話をここでしておきます。

まず、ツリー構造っていうのは上に乗し上がっていって、そこにたどり着く。いわゆる積み重ねのような構造のこと。

よくトーナメント表みたいなのありますよね。あれ、ツリー構造って言います。

このツリー構造っていうのは、下から辿っていくと「一つの原因」とか「真理」に突き当たる。

そういう、構造的・建築的・積み重ね的な構造のことを「ツリー構造」と呼ぶんです。

今までの「地の時代」あるいは「土の時代」って言われた200年~300年の時代というのは、まさにこのツリー構造の世界観だったと言われています。

どういうことかというと――

「権威主義」「うまく積み重ねていくと、成功にたどり着く」「正しい努力を重ねれば、上に行ける」

――そういうことが信じられていた時代だった。

でもこれからの時代っていうのは、実はこのリゾーム構造のように変わっていきます。どうなるかというと。

点が、ありとあらゆる場所に打たれていて、何と何がつながるか、もうわからない。
「原因」と「結果」っていうものも、超曖昧になり始めている。

このリゾーム構造っていうのは

どこに飛ぶか分からない構造。
始まりも終わりもない。
「点になっているところ」が「場」になっていてあらゆるものと接続が可能。
遠い情報群とも、急に恣意的(しいてき)につながったりする。

つまりツリー構造にあって、リゾーム構造にないもの――それは「原因」と「結果」なんです。

「原因と結果の法則」みたいなもの、あるでしょ?でも――もう、あれ“嘘”ですからね。

原因と結果だけじゃ、すべては説明できない。

それがまさに、「因縁果(いんねんが)」という考え方です。

“間”に「縁」が挟まるんですよ。

その「縁(えん)」っていうのが、さっきのリゾーム状で見つけた情報場の点だと思ってみてください。

ツリー構造には、始まりと終わりがある。でもリゾームにはそれがない。

どこが始まりで、どこが終わりなのかもわからない。
断定もない。絶対性もない。完全性もない。
積み重ねもないし、確実性もない。

つまり――不確実なんです。

で、これからの時代っていうのは――何が起きるかわからない不確実の時代ですよって、言われていますよね。

そうだからこそまさにこれからの時代は、「リゾーム構造」の時代なんです。

情報空間とは

で、ここから「情報空間」という言葉についてもうちょっとだけ掘ってそこから、いよいよ「抽象度」に入っていきます。

情報空間って、そもそも何なの?って話なんですけど――もうざっくり言うと。

  • 人間の脳の中の空間。
  • サイバー空間。
  • 情報場(フィールド)。
  • 見えない。触れない。指させない。

――そういうものが情報空間です。つまり物理法則が効かない空間のことを言います。

普段目にしたり触れたり存在をリアルに感じられる世界――それは物理空間と認識してみてください。

脳=情報空間――まあ、正確には「イコールではない」んですけど、ほぼほぼイコールで情報空間のルールが、そのまま脳のルールだと思ってみてください。

自分の脳っていうのは、実は“一人称”しか認識できません。「私」とか「あなた」とかっていう、他者視点の認識がなかなかできないんです。

言い方を変えると――「自他の分離」がないんですよ。

そしてさらに時間軸も、実はちゃんと認識できないんです。

たとえば――

  • 昔の嫌なことを思い出したら、“今”その感情を感じるし。
  • 未来の不安を考えたら、“今”それが不安として感じられるし。
  • 逆に、未来のワクワクすることを想像しても、“今”ワクワクしたりする。

つまり――「今」以外は脳に存在していない。だから物理空間との“差”がわかりません。

本当に、わかんないんですよ。というのも物理も“情報の一部”だったりするので。

物理空間と情報空間の差がわからない。

たとえば映画を見に行って、ホラー映画を見たりするとそれって、現実でも何でもない、ただの情報映像を見てるだけだったりするのになぜか“手に汗握る”んです。

まったく現実じゃない、目の前にリアルに存在していないものなのに、なぜか身体は反応してしまう。

手に汗をかく。これは、“情報空間”の影響力なんです。

そして、他にも脳にはこんな特性があります。それは否定形を認識できません。

たとえば「ピンクの像を想像しないでください」って言われたら――無理なんですよ。

想像しちゃうんですね。なので、これまとめると――「境目がない」「無限に広がっている」

言い換えると使おうと思えば、どこまでも使うことができるのが情報空間。

もっと言い換えると――自分自身が“興味・関心”を示したら、その示した先までが自分の宇宙の範囲になる。

今は、まったく興味も関心もなかった。でも、なんか急に“相撲”に興味が湧いてきたなって思ったら、その相撲が自分の“内側”に入るんですよ。

そうすると――自分の宇宙が広がるわけです

たとえば今まで全然興味なかったけど、急に「トランペット吹いてみたい」って思った。

で、トランペットについて調べてみよう。トランペットに興味を持ってそれをやり始める。

すると――自分の宇宙、広がるわけですよね。

他にも「自分、今まで山登りなんかしたことないし。キャンプもしたことない。」でもなんか急に自然が気になって山登りし始めた。

そうすると興味の範囲が広がるから、自分の宇宙も広がるんです。

自分が興味・関心を示せば、宇宙が広がる。

っていうことを、ぜひ知ってみてください。

顕在意識が「3%〜10%」と言われていて、言い換えるとこれがもしかしたら、一般的には「物理空間」であり、残りの90%〜97%の“潜在意識”が「情報空間」と言えるかもしれないですね。

情報空間の力を利用する方法として「RAS」って言葉があるんですけど、簡単に言うと意識のアンテナです。

例えば、自分が妊娠したりすると、妊婦さんがやたら目に入ったりします。

自分が乗っている車と同じ車は街中で目を惹かれてしまったりだったりとか。

自分の興味関心がある情報を無意識に多くインプットするフィルターのことを「RAS」って言い方します。

これを使うと、じゃあ今日は家出てから赤いものに注目しようと思いながら赤いものを探しをし始めると、赤いものがどんどん目に飛び込んでくるんですよ。これが脳のRASの機能です。

でも、このRASの機能で、じゃあ自分がこれから飲食店を出すから、飲食店が成功するための何かノウハウを集めようと毎日のように意識し始めると、その情報がどんどん集まってくるんですよ。

ハワイに行こう、あそこのハワイのこういうことをもっと調べよう、ハワイに興味関心を持ち始めたら、めちゃめちゃRASが働いて、ハワイの情報いっぱい集まってくるじゃないですか。これがRASの機能です。

情報空間には、そこに意識を向けるとその情報がやたらと自分のところにやってくる、っていう法則があります。

次、逆に今度はですね、固定観念を捨ててRASを否定するという方法もあります。

さっき言ったフィルターばっかりになっちゃうと、別の情報が本当は隣にいいものがあるかもしれないけど、入ってこなくなっちゃうんですよ。

これは心理的盲点、スコトーマって言い方をするんですけど。

このスコトーマを外すためには、常に違うことを触り続けたりとか、興味持ったりとか、チャレンジし続けるっていうことも有効です。

違う方法としては、例えば瞑想する、呼吸を深くする。

瞑想状態に入ってくると、いろんな物事の興味関心度合いが一律になってくるんで

やたらと自分の興味あるものだけにフォーカスが当たるんではなく、どれも差がなくなってくるので、今まで見えてこなかったことが見えるようになったりもする。

心的盲点を外すための方法として、瞑想だったりとか、いろんなものにチャレンジするっていう方法があったりします。

次に抽象度についてより深堀していきます。

情報空間を乗りこなす「抽象度の秘密とAI活用」について②へ続く

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