情報空間を乗りこなす「抽象度の秘密とAI活用」について④

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目次

抽象度アップさせるAIの使い方事例集

さあ、次です。抽象度アップさせるAIの使い方事例集ということで、ちょっとこいけんのおかしな使い方をいくつか、伝授をさせていただきます。いいでしょうか。

さあこれもね、ぜひAIを使うときにまず意識してほしいのが「何のためにこれ使うのか」っていうベースなんですよ。

そもそものベースとしてね生成AIっていうのは、当たり前ですけど入力の前提にある人・もの、それ以上の解を得ることができないんです。

だって小学生が自分の思考の枠の中で、「何か作文書いて」って言ったら、それが出てくるわけじゃないですか。

でも例えば、自分がいろんな会社をたくさん所有しているオーナー社長が、ビジネスのアイデアを次のステップに昇華させるようなアイデアをブラッシュアップさせるために使ったりすると、そういう答えが出てくるわけですよね。

労働者として自分の作業時間を少なくする使い方をすれば、そうなるし。お小遣いを稼ぐレベルの仕組みづくりに使おうとすればそう使うこともできる。

そうじゃない、とんでもないレベルの「何かをする」っていう使い方をしたら、そういう使い方ができるんですよ。

だから、さっきの三吉先生の例みたいに、「世界がより良くなって地球がレベルアップするために使うんだ」っていう視座で使えば、何かそういうための答えが出てくる可能性もあるかもしれないし。

でもなんか、人のレベルって、ほとんどの人はもうここだと思うんですよ。

なんかよくわかんないけど、いろいろ触ってるだけの状態、次のステップとしては、利己的に「自分が何か楽になる」とか「自分の収入が増えたらいいな」みたいな使い方をする。

でも、その上の人たちってなると、もう会社全体とか地域が良くなるような改善だったりとか、利益向上のためにそういうことを使う。

さらにその上の人たち。世界がより良くなって、地球がレベルアップするために使う。

どの階層からAIを使うのかって話なんです。

何のためにやるのかっていうのを最大化させて実装するのが、空海さんの言っている「大欲を持ちましょう」って言葉なんですよ。

大欲っていうのは、自分の生育や欲のレベルじゃなくて、世のため人のためになるような、でっかい魂の目的をやりなさいよって。

それを空海さんは言ってるわけなんですけど、そのレベルで何か行動しようとすると、下のちっちゃな利己的な部分なんて全部包摂されちゃうって話なんです。

それが抽象の高さ。

だから、それ以上の広がりがないようなレベルじゃなくて「私の範囲」っていうのを宇宙まで広げてほしいっていうことなんですね。

「自分」っていう枠のくくりを「ここまでが自分の興味範囲」っていうくくり方をするんじゃなくて、この分断とか境とか結界というのをなくせば、宇宙全体のことを重要だと思って興味範囲を広げていけば、宇宙と一体化できるんですよ。

で、この世はさっき言った通りで、「即身成仏すること」がスタートなわけですよね。

だから「自分」と「自分じゃない」っていう変な区切りをつけないで、世の中すべてを同じ価値観で見てしまえば、そこに結界なんかないんですよ。

で、それが仏教で言うところの「空」なんです。

だから、お母さんと石ころと、その辺でチュンチュン餌を食ってるスズメと、ゾウとか、すべてに上下なんかないんですよ。全部一緒。

それが、仏教で言うところの「空」なんですよ。

そこに差なんかないんです。

はい。で、ほとんどの人は自分の興味範囲っていうものを「私はここまで興味あるけどね」っていうふうに、くくってしまいます。

そうじゃなくて、この範囲をどんどん広げてほしいんです。

結界を張らずに広げていく。これが即身成仏なんですけど、結界を張っちゃうと結界より外が使えなくなるんですよ。

ヘンリー・フォードさんは「自分が不可能なことはない」っていうことを豪語してたんですけど、「じゃあ不可能なことこれやってみてくださいよ」みたいなことを言われたら、それができる人を呼んできたんです。

つまり、「自分は宇宙とつながっているから、不可能なことなんかないんだよ」みたいな言い方をしてます。

自分の目的に対して、自分を使って達成するか、人を使って達成するか、どっちでもよくて、結果「達成したいことを達成できる」ことが大事。そこに自分と他人というものの差というか、違いがないって感じだね。どっちも自分のそれを達成してくれるもの、という意味では同じ。

とにかくすべては自分だ、すべては他人だし、そこに差がない。

自分がもともとは重要じゃないと思っている世界に飛び込んで、その中でリラックスをする。

その場でリラックスしている人がボスです。即身成仏っていうのはリラックス。そして、そのランダム性を味方にすること。

ランダム性が味方になったら最強なんですよ。

でもこの安心・安定のステータスクオ、現状維持の輪の中にいると、ずっとランダム性は「敵」になっちゃうんです。

外側は全部リスクだらけだし危険だらけになっちゃうんですよ。

七面鳥の世界だと、外でいろいろご飯食べてる鳩とかを「不幸だなぁ」と思ってるんですよね。

でも、鳩のほうが自由ですよ。いろいろ好きなところ行けるし。

でも、外に出ちゃうと、すべてが取れるようになって奇跡だらけの人生に変わっていくんです。

コスパとかタイパとか、効率の良さとか、そういうことを捨てて移動しまくること。

確実性を求めすぎちゃうと「移動した先で何かないんだったらもう行かない」「もう二度と行かない」みたいになっちゃうんですよ。

もし何回行ったとしてもね、何も得られなかったら二度と行かないってみんなするんです。

けど、何度も何度もコスパとかタイパとかを無視して動き続ける人って、いつの間にか何か大きな豊かさを得るんですよ。

自分の過去をちょっと振り返ってみてもらいたいんですけど。

明らかに進化とか進歩とか、とんでもないレベルにポンポン上がってきてたときって、動きまくってたはずなんですよ。

人に会いまくってたはずなんですよ。

さっきも言った通り。AIはね、自分が作業者とか労働者みたいな立場で使うんだったら、それってもうどうでもよくて。

「こんな絵が作れますよ」とか「こんな動画が作れますよ」とか、「プログラムどうのこうの」とか、もちろんそれもいいんですよ、全然いいんですけど。

でも、そんな作業ベースの話とか検索すれば出てくるような使い方って、うちはもうあんまり興味がないんですよ。

そうじゃなくて検索では出てこないことにこそ価値があるから、それを探し続けたい。

自ら思考して、判断とかもしていく、視点も高くしていろんな俯瞰をして、いろんなAIが出してきた答えすらも、自分が判断できるようになっておかないといけない。

だって、これから先ってね、正直、AIをどう扱えるかっていう、そのレベルですら、今は「質問の質が大事だよ」みたいなこと言われるんですけど、その使い方すらもう大した差がなくなっていきます。

だから、今からさっさと「自分らしい情報」とか「思想」とかを、たっぷり詰め込んだ“パートナーとしてのAI”をたくさん育ててほしいんですよ。

さっき言った通りもう、とにかくここなんです。「どの階層から使うか」すべてはここ。

そのためには、まずは「自分」というものを、このAIにガンガンぶち込んで自分っぽいAIっていうのを、ぜひ作ってみてください。

ちなみにこいけん師匠は「こいたん」って自分のAI、わたしが入っているオンラインサロンの山口ユースケさんも「AIユースケ」って自分のAIをつくって、みんながそこに相談できるようなものつくってます。
まじで、抽象度高い人ってそういうものをさっさと考えてつくるんだよね。

ノートブックLMもそうだし、Googleジェミニもそうだし、もう2,000円とか3,000円とかケチらないでください。試してみて、有料プラン使い倒してみて。違ったなと思ったら別に解約すればいいんですよ。

っていうことをね、ぜひチャレンジしてみてください。

変わったAIの使い方のヒント

さあ、他にもAIの使い方。ちょっと変わった使い方を知ってるんで、それを少しお見せしましょうか。

「自己を知りつつ、圧倒的レベルのモデリング」っていうテーマでいきます。

どういうことかというと、まずね今AIっていろんな使い方ができますよね。

例えば、チャットGPTとかだったら、自分の手をこの画面に貼り付けて手相とか顔相とかを見てもらうこともできるし、占星術だったら生まれた日とか時間とか場所を入力して、ホロスコープ的に見てもらうこともできる。

四柱推命とか、いろんなパターンで自分を見てもらうこともできるじゃないですか。

自分の性格とか、エネルギーとか、そういうの全部分析してもらって。で、自分がやってることをぜんぶ入力して。

「自分ってこういう人だよね」「ご意見ってこういう感じだよね」って、AIにまとめてもらう。

はい。

自分が今、現状で持っている思想とかマインドとか、やってることみたいなものを、まず全部ぶち込んでAIに伝えます。

その上で総合的に判断してもらって「自分は歴史上の人物で誰に近いのか」みたいなことを出してもらうんですね。

その人物が出てきたとしたら、今度は「その人物に近づくために、今の自分にはできていないけど、すぐに取り組んだ方がいいことって何だろう?」という聞き方をして、タスク出しをしてもらいます。

たとえば、こんな感じです。

じゃあ例えば、こいけんが自分の思想とかマインドをAIに伝えます。「今こんなことを考えてるよ〜」って。

うちのマインドを出した上で、「これを総合的に判断して、歴史上の人物で誰に近いかちょっと出してみて」とお願いしてみたら……

はい。これ出てきた答え。

「あなたの思想をまとめると、レオナルド・ダ・ヴィンチが近い存在かもしれません」って。

……そんなこと考えたこともないですよね。

でも理由をひもといてみると、ダ・ヴィンチって「抽象度が高くて、多領域で活躍した人」なんですよ。

うちも、ビジネスだけじゃなくて、いろんなことやってるでしょ。哲学もやるし、AIもやるし、表現もするし、考えるのも好きだし、実験もするしっていうね。

未来から逆算して今を再設計する感覚、これも、ダ・ヴィンチは日常的にやってたそうなんですよ。

さらに、彼も「好奇心」とか「人間性への深い興味」っていうのを、ものすごく持ってたそうで。

「人を魅了する力」とか「共感力」もあった。「トランス体験」だったり「自然への感動性」もあった。

そのほかにも出てきた人物としては、スティーブ・ジョブズとか。ミハイル・バフチン(誰それ?って思ったけど、あとで調べたら面白かったです)とか。

さらに、サン=テグジュペリ。そう、あの『星の王子さま』の人ですね。

そして空海さんとか。そういう人たちが並んでくる。

で、統括すると……

「レオナルド・ダ・ヴィンチ × スティーブ・ジョブズ × 空海」

みたいな感じで、散々AIが褒めてくれるわけです(笑)。

で、その“人物像”ができてきたとしたら。


「今の僕が、ダ・ヴィンチみたいになるためには、何が不足していて、何をやっていくと、彼に近づけるかな?」
また、「空海的な影響力を、後世に残すとしたら、どんなことをしたらいい?」

……っていうふうに、AIに投げるわけです。

そうすると、AIが言うわけですね。


「じゃあ、高次元のコンセプトを現実化させるために、今足りてないもの、今後やるべきことを整理してみたよ」と。

たとえば「近いところは、こういう領域がすでに似てるよ」とか。逆に「不足してる部分は、こんなところかな」とか。

たとえば、芸術的なアウトプットの“量”が足りてない。技術の“融合”がまだ起きてない。そして、アウトプットの“アーカイブ性”がない。

だからまずは、ダ・ヴィンチに近づくために……

・毎日スケッチして“使う”習慣をつけてみて、とか
・抽象の図鑑的コンテンツを制作してみて、とか
・異文化コラボをもっと意識してみて、とか
・未来感覚とアート的表現の“短期”プロジェクトをやってみて、とか。

そして今度は、空海化計画に移ったとして

「すでに近い部分」もあるんですよ。たとえば、トランス、深い共鳴、言葉の力、教育。こういうところは、すでに芽が出てる。

だけど、「足りないもの」としては……後世に続く“場”の創出。高野山みたいな場所をまだやってないよね。

技術のシンボル性、たとえば、書や教え、道具、象徴、そういうものを“形”として残してないよね。

じゃあそれをやるために、たとえば――

・一冊の書にまとめてみる
・定置化する“場所”を作り上げる
・象徴やアイコン、言語の設計をしてみる
・儀式や体験プログラムを開発する

「こういうの、やってみたら?」って提案してくれるわけです。

なるほどね。じゃあ、そんなことをまとめてみようかと。

たとえば、「マンダラ」に興味があるなら「マンダラってどういう構成になってるんだろう?」とAIに聞いてみると出してくれる。

抽象のスケールとしては、こんな段階があるよって教えてくれるんですよ。

  • 物質次元
  • 行動次元
  • 概念次元
  • 情報空間次元
  • 宇宙構造次元
  • メタ創造次元

こういうふうに、次元が上がっていく構造を教えてくれるわけです。

で、それを図にしてみたりもできるし、それを使って「診断ツール」まで作ってくれたりする。「マンダラ診断」みたいなやつですね。

で、マンダラを作って、それをさらに“視覚化”してくれたりもする。

……はい。そんなことをぜーんぶ出してもらった上で、次に進んでいく、という流れになります。

じゃあ僕がこの理想の人物になるために日々やるといいタスクとかワークを洗い出してもらってもいい?それを1日スケジュール、週間スケジュール、月間スケジュール、年間スケジュールとして作ってみてと。

現代のダヴィンチ×空海になるロードマップ、1日のサンプル、こんな感じです。

朝起きて、こんなことやって、こんなことやって、こんなことやって。

🌅 Daily Routine(日課のサンプル)

  • 瞑想・内省(30分)
  • スケッチ・アイデア出し(1時間)
  • 創作アウトプット(文章・図解・講義設計)(2時間)
  • 学習(思想・科学・哲学)(1時間)
  • 人との対話・共鳴の時間(1時間)
  • 象徴化・体系化作業(1時間)
  • 自然や神秘との感応時間(30分)

はい。1週間のテンプレ、こんな感じです。

📅 Weekly Template(1週間のテーマ設計)

曜日テーマ
ヴィジョンリフレクションと戦略設計
コンテンツ制作集中日(文章・図解・詩)
研究と学習(哲学・科学・芸術)
対話と場づくり(1on1/場のファシリ)
アウトプット編集・象徴設計
異分野・異文化交流/自然体験
ゼロ化・内的統合・魂の棚卸し

1ヶ月こんなことです。

🗓️ Monthly Focus Ideas(毎月の重点テーマ)

  • マンダラ構築:世界観を図式化する
  • 象徴設計:アイコンや儀式の試作
  • 拠点設計:人が集う空間・寺子屋的場
  • 書籍/講座構想:思想・体系の継承準備
  • 異文化融合プロジェクトの試験実装
  • 未来からの逆算で今やるべき行動の抽出

1年間のマスタープランこんな感じです。

📆 Annual Master Plan(年間の構成)

四半期フェーズ
Q1(1-3月)抽象世界と接続する:構想・思索フェーズ
Q2(4-6月)象徴の形にする:可視化・制作フェーズ
Q3(7-9月)社会とつなげる:対話・共有・イベント
Q4(10-12月)結晶化と拠点化:アーカイブ・定着化

じゃあ、これ本当に、本気でやろうっていう風になったら、今度はこれをスケジュールに落とし込むみたいなことをやっています。

はい。だいぶ頭のおかしい使い方ですね。いいでしょうか。

でも、これがまあ今まで自分が思考したこともないような、外側の“何か”をくれる可能性があるんですよ。

あー、なるほどね。そういう場所を作って、象徴的なものとして何か人も集まるみたいなこと。

今まで考えたことなかったけど、確かにそれって面白いかもな、みたいなものが出てくるかもしれないし。

じゃあ、それを取りまとめて新しい言葉を創出したりとか、新しいモデルを作ったりとか。

それって今まで考えてなかったけど、ちょっと取り組みたいと思うんだったらやってみようとか。

そこから行動レベルに落とし込んで、何かをやってみてほしいんですよ。

これ知って「ああ、やった私って何々に近いんだ」って知って終わりじゃ意味ないですからね。

それをこの物理世界に落とすためには、何かしらの行動だったりアウトプットが絶対的に必要になってくるんで。

外側の人間の思考を、ぜひ内側に入り込んだり出したりすることを試してみてください。

で、さっきMさんの4つの分け方。破壊者の趣向を概念的に理解して、自分が成し遂げたい世界の姿を入力。

これ、まさにやっと三吉先生の四則和算ね。これ入ってみたりとか。

あと、自分が考えていることだったりとかを「スティーブ・ジョブズだったらどう考えて行動するか」「イーロン・マスクだったら何考えるか」「マザー・テレサだったら何考えるか」「ガンジーさんだったら何考えるか」って出してみる。

で、出てきたものはすぐ実行に移すまで、ぜひその場を離れないっていうことを決めてみてください。

物理空間を変えるAI活用術

物理空間を変化させるために今度はAI活用術です。今度もね、あのこれ使います。「ノートブックLM」。これですね。

ノートブックLMを使って何をするかというと、AIの中の思考空間だけじゃなくて現実を変えたいんです。

何をするかというと、最近、まだちょっと出来上がってないんですけど、自宅にあるうちのすべての本をPDF化サービスに送りました

こんなサービスがあるんですね。

本を全部電子書籍にしてくれるサービスって世の中にあるんですけど。もう、部屋広くしたいんで、家にある本全部送ろうと思って、全部送ってたんですよ。

数百冊ね。で、これを本をこの細かめの分類に分けて、全部PDFとしてこの手元に届いたら、例えばコピーライティング。

セールスがうまくいくセールスコピーライティングっていう分野だったら、その本を例えば、じゃあ20冊ぐらいぶち込んだノートブックLMを作るんですよ。

ここに、とにかくその情報だけを入れた新しいノートブックLM作るんですよ。

そうすると、そのノートブックLMに聞けば、もうありとあらゆるコピーライティングの本が全部入っている。

もっと言うと、そこにさらに追加で、じゃあ世の中で販売が上手な人のLPをそこに入れて、その人が出してる教材みたいなものを全部そこにぶち込んだりする。

そしてそこに、ライティングでこういうものを売りたいから、世の中に出ているそういうLPのものを構造化して売れるパターンを全部作って、と入力する。

それで、これ(自分の売りたい商品)を売れる商品として、(上記のノートブックLMに)これを流し込んでこういうLPを作ってみて、みたいな投げ込み方をすると、その文章は一気に全部できるわけですよね。

ぎっしり専門書やYouTubeの知識を詰め込んだAIに聞けちゃうのすごいよね。

ビジネスモデルを考えたいとなったら、その「ビジネスモデル」っていうだけの本をぶち込んだノートブックLMを作って、その中にYouTubeの情報を入れてもいいし、その中から検索できるようなやり方をすると。

わけのわからない情報じゃなくて、ちゃんとしたアイデアとして使える情報というのを、そこからスクーリングしてできる状態を作ることができるわけでしょ。

うちはこれ全部やろうと思ってるんですよ。そうすると部屋も広くなるし、本がなくなるし。

でも、ここから全部検索もできるし、本読みたかったら、別にこの電子書籍としてここで全部読むことだってできるわけですよね。

これが全部自分一人だけで「そんなにたくさん本ないよ」って人だったら。別に仲間作りゃいいんですよ。

一つのノートブックに300冊まで入れられる有料版だったら、それができるんで。

仲間10人で一緒にこのプランを持って、全員の本をここに全部投げてみるみたいなことをやったっていいわけですよね。

そうすると、部屋が広くなりつつ、みんなで知識の共有ができて相談ができる専門コンサルタントが横にいる、みたいなことを作り上げることができたりする。

物理空間としての部屋の本がスッキリしながら。はい。そんな活用方法もあります。

締めのお話 萃点と抽象度

はい。さあ最後にわけのわからない話をいっぱいして終わりにします。

南方熊楠(みなかたくまぐす)の萃点と、南方曼荼羅と抽象度。

抽象度はですね、高い抽象度と低い抽象度、このレイヤーを行き来するたびに自分の世界は拡張します。

レイヤーを行き来するたびに、拡張するんですよ、世界が。

熊楠はね、このこと言ってます。

「世の中、世界には七不思議がある」と。

で、この七不思議っていうのは何かというと、まずは「物不思議」これはもう物質の世界の不思議、あるよね。

で、「心不思議」っていって、心とか感情とか夢の中の不思議っていうのがある。

そして、この物不思議と心不思議が合体というか、重なって出来上がるところに「事不思議」っていうのがあります。

これが、心と物がくっついて起こる出来事。まあいろんなお祭りだったりとかもそうだし、いろんな“現象”がありますよね。

「理不思議」ちょっとこれ、言葉抜けちゃってますけど、「理科の“理”」っていう文字が入って「理(ことわり)不思議」です。

つまり、道理。物事の道理だったり、道筋だったり、法則に対しての不思議。これが「理不思議」。

で、他に「名不思議(な不思議)」っていう言い方もしています。

これは、単なる名称とかにとどまらず、言葉とか言語、記号とか、はたまた習慣とか伝説、神話なんかも含まれてくる。

より抽象的で文化的な構造、情報、生物学的な伝達情報も含んだ広範な概念。これが「名不思議」この「名不思議」、けっこう好きなんですけど。

何かというと……えっとね、「名不思議」って、概念って“名がつく”ことで、何かが生まれるんですよね。

わかりますかね。「名不思議」すごい不思議な話なんですけど。

で、その、ちなみにこの次の「因不思議」っていうのは、名として残された抽象的な情報とか、この痕跡が、個々の人間の心によって認識されて、具体的な印象とか記憶とか、象徴とか、心象として現れるもの。

これを「因不思議」って言い方しています。

で、この6つの不思議の上に、「大日如来」の「大不思議」っていうのがあるんですよ。

これはすべての不思議を包摂する、宇宙の根源的かつ究極的な不思議です。

っていうようなことを、熊楠さんが言ったんですね。

一番初めに話したんですけど、とにかく熊楠ってとんでもない抽象度で、いろんなものを掘りまくった人なんですよ。

一言で言うと、「すべての分野には共通点がある」すべては統合できるという考え方を持ってたんですよね。

だから、彼は単にね、西洋科学を否定したりとか、東洋精神に回帰しなさい、みたいなことを言ってるわけでは、まったくないんですよ。

むしろ、西洋の「知」っていうものと、東洋の「智慧」。

この両者を極限まで突き詰めて、両方が交差する点……これを「萃点」って呼んでいたりするんですけど、その萃点を見つけて、そこから新たな統合世界観を構築することが、めっちゃ重要なんだよ

みたいなことを後世の人類に託した、そう思ってるんですよ。

なんで今、その南方熊楠の思想が大切なのかって言ったら。

今の世の中、世界って、どうしてもやっぱり西洋型の資本主義の極限に達しちゃってるし、物質的な豊かさと引き換えに、精神的な部分の枯渇だったりとか、環境破壊を招いてる状態なわけですよね。

で、熊楠さんは、これもまさに100年前にそういうことを予見してて、西洋の「機械的・分断的知性」の危険性っていうのに、ずーっと警鐘を鳴らしてたんですよ。

彼が称してたのは「世界が再び調和を取り戻すためには、自然界とか宇宙とか精神世界とか、すべてを包括する統合的視点を持つことが、めっちゃ必要なんだよ」みたいなことを言ってたんですよ。

はい。もうね、自筆で書いてるんでちょっとわかりづらいんですけど、「心・もの・こと」って書いてあります。

これ書簡でこういうことが書かれてるんですけど、南方熊楠さんが、土宜法龍さんっていう、まあ簡単に言うと真言宗の上の方の人、まさに密教のトップの方の人と、いろいろと書簡のやりとりをしてる中で、いろんな学びを起こしてるんですけど。

その書簡の中で、熊楠さんが言ってるんです。

「小生の『ことの学』っていうのは、心界と物界がくっついて、日常に現れる“事”の不思議っていうものを言うんです」と。

「この心界が物界と交わって生ずる“こと”っていうものには、それぞれに因果があることと知られ、その“こと”の条理を知りたく思う」みたいなことを言ってるんですよ。

この「心」と「物」っていうのは、西洋の考え方では完全に分けて分離して考えてるんですよね。

なので物理学っていうのと心理学っていうのを、まったく別のものとして捉えてますよね。

心理学は心理学で独立していて、物理的な部分については全部「物理」として分けて考える。

でも、本当はこれ重なってるよねって考えてるのが、熊楠さんの考え方なんですよ。

つまり、「分けて考える」んじゃなくて、「この2つが交差する交接点」――これを抽象度の高い視点から捉えて、物事を見ていたのが熊楠さんのものの見方なんです。

「“事の学”として、心とものの交差する点に“こと”あり」って言ってます。

これがまさに、さっきの“萃点”という部分だったりするんですけど。

デカルトさんがまさに「二元論」として、世界をね合理主義へとどんどん押し進めていって。

資本主義のもとになる「分離の世界」っていうのを、肥大させる結果になったんですよね。

もちろん、これって地球が多分、進化するために必要なステップだったんでしょうけど。

でもこれからの世の中っていうのは、この物理空間も、情報空間も、心も、ものも、両極を振り切った状態「どっちもある」状態のアウフヘーベンした状態を、これから作り上げていくのがうちらだと思うんですよ。

千利休がすごいこと言ったんですよ。「私は儲けながら悟るけどね」めっちゃカッコいいこと言ってるんですよ。

これって、両極ですよね。めちゃめちゃ儲けるって世界と、悟るって世界って、なんか真逆な感じがするじゃないですか。

でも千利休は、これ両方やるけどね、って言ってるんですよ。

で、熊楠さんがすごかったのが。まさにその敵…じゃないですけど、「それは違うよね」って思っていた、まさに西洋の二元論の中心地であるイギリスに渡って、完全にイギリスになりきってるんですよ。

イギリスになりきって統合してるんです。

「自分になりきる統合」も、「相手になりきる統合」も、どっちもやる。その両方を経て、結、全てを一つにしていくっていう。

相反する思想だと思って、イギリスに飛び込んで相手になりきって、初めてそこで

「あ、日本の密教ってすげーんだ。」
「日本の神道ってすげーんだ。」

そこに全ての根源があるってことに気づいた、って熊楠が言ってるんですよ。

「自他の分離」――これを、どこまでもなくして、なりきることができるか。

で、熊楠が言ってた「理不思議」っていうのは、まさにその「萃点」、「出会いの交差点」のことを「萃点」って言い方するんですけど。この絵です。

もうこの絵、パッと見たら「なにこれ?」ってなるんですよ。意味がわかんないですよね。ただの、わけのわからん落書きに見える。

でもね、これ、ここに「これは平面に見えるけど、実は立体だよ」と書いています。

つまりこれって、えっと二次元ではなく三次元の図だよっていうことですよ。

つまり奥行きもあって、横にも広がっていて。全部がこう四方に広がっているっていうのが、この線なんですけど。

これは、この「イの点」ここの、いろんなものが交差する「この点」に立つことができると、世の中、いろんなものを俯瞰できるんだ、みたいな言い方をしているのが、この「萃点」なんですよ。

萃点というのは立体的で動いている。

で、ここに立つことができると、ここがグラビティポイントなんで、ここから見ると、世の中の「理(ことわり)」が見える。まさに「智がここにあるって言ってるんですよ。

さらに言うと、こういったマンダラっていうのは「森羅万象」すなわちマンダラであると。意識の深層と、超越がこの中にギュッと詰まっていると。

科学の世界では「因果」っていうのはわかるけど、残念ながら「縁」が見えない。

「因縁」の「縁」が見えないぞって。偶然性と必然性の関係っていうのは、残念ながら科学ではわかんないんですよ。

大不思議へのアクセスポイントっていうのが、もう「次元転移装置」その装置っていうのが、まさにこの「萃点」の交わる“ここ”。=「イ点」(上記図参照)なんだって言うんですよ。

これ、えっとね「いろはにほへと」で、「ちりぬるを」…だったか、をがどこにあるかわからないですよね。(上記図内にあります。探してみてね笑)

これ、えっと、熊楠が書いている図としては、この線ですね。

この「オとワ」がある遠くの部分っていうのは、人間が認識できる限界の、この世界のことを示しています。これがこの「ヌ点」ですね。

で、「ト点」っていうのは、「あるけども遠い」、でも限界の位置じゃないことを指していて。「ハ」とか、「チ」とか、もちろん何点かが交差はしているけど、そこまで交わりが多いところではない。

でも、それが一番交差しているこの「イ点」に立つことで、すべてを看破することもできるし、もっと言うと、この「イ点」は、別に絶対的な王政のトップ、みたいな話でもなく、「すべてが生まれるグラビティポイント」なんだ、みたいな言い方をしているんですよ。

ここに立つことで、すべてが見えるし、もっと言うと、この「オとヌの線」を定義づけすることで、この先にあるこの「ル」の、もう摩訶不思議な線すらも、ようやく若干ここを見えるようになることができるよ、みたいな言い方をしたりもしています。

…ね、意味わかんないじゃないですか。こんなの理解するのは、相当な天才でないと相当厳しいんですよ。

で。私たちが向かうべき次のフェーズとしては、もうね単に流されるだけでも、単にいい人をやるわけでもなくて、とにかく自分の意見を持ちながら移動して、いろんな「萃点」を見つけてほしいんです。

いろんな場所に移動して、相手の意見ともそれをぶつけ合いながら、それを“昇華”させていく。真ん中の点を見つけるっていうことなんですよ。

これ、聖徳太子が「和を以て貴しと為す」もしくは、「和を以って等しと為す」って言い方をするんですけど。

これ、多くの人が勘違いしてるんです。

「和をもって=仲良くしようよ」っていうふうに、みんな勘違いしてるんですけど、聖徳太子、そんなこと一言も言ってないです。

「和を以て貴しと為す」っていうのは、どういうことかというと、「和」という言葉っていうのは、お互いが持っている意見をちゃんとぶつけ合って、その上で「良い点」を見つけて、より“昇華”させていこうね、という話だったりするんですよ。

つまり「自分の意見を流すな」と。「流されずに、ちゃんとそれを相手とぶつけ合って」いい人を演じるわけでもなくて、自分の意見を持ちながら移動しまくって、自分っていうものをしっかり持ちながら、いろんなところに移動して、“萃点”を見つけましょうっていう話なんですよ。

はい。で、右が『胎蔵界曼荼羅』、左が『金剛界曼荼羅』。これ空海さんの、さっきの話ですね。

さっき言ったこの2つを「統合してる」んですよ。まさにこの統合の地点を、熊楠さんはやってのけてるんです。

もう「粘菌」の世界。

この“粘菌”の小さな、わけのわかんない世界にも“宇宙”があるし、逆に言うとその“縁”のすべてのつながりが宇宙を成してる。

つまり、すべてのつながりが宇宙を形づくっているんだと。

だから何か一つがぶっ壊れたら、全体が壊れちゃう。それこそ、明治の時代の最後の方にあった「神社合祀反対運動」っていうのを、熊楠さんがずっとやってたんですよ。

で、何をしてたのか。熊楠さんはこの「神社合祀反対運動」をやったんですけど、それはなぜかというと――。

神社があることで、そこに“ネットワーク”ができていたんですよ。人間との関係性、植物との関係性、いろんな“縁”がそこで結ばれていて、一つの“完成形”として、世界が成り立っていた。

でも「神社合祀」って何かというと、「こっちの神社とこっちの神社とこっちの神社、いっぱいあるから、まとめちゃおうよ」っていう話。そうやって“統合”しようとする運動だったわけですね。

これに、熊楠さんは強く反対をしたんですよ。

なぜかというと、神社がその場所に“在る”ことによって、その周囲に“ネットワーク”が広がって、世界が保たれていたのに、それを一つひとつ潰して“合体”させちゃったら、どうなるか。

地方は衰退する。人の心は荒んでいく。そして「神を敬う」という念もなくなっていく。

そうなると、郷土への愛も消えていくし、やがては“愛国心”すらも失われてしまう――。

結果、土地の治安も悪くなって、利益も減っていって、さらにこの人民の融合を妨げるから、人口も減るし、国が滅びに向かうよっていうことを、これ100年以上前に言ってるんですよ。

で、まさにその通りになってるんですよ。東京一極集中のこの状態っていうのは、その根本原因を辿ると「神社を全部がっちゃんこさせて減らしちゃったからだ」って言われてるんです。

というのが、この地球すべての成り立ちを、小さな“粘菌”の世界、粘菌の世界から「そういうものだよね」っていうことを、わかっていたから。

まさにフラクタル構造!

熊楠は、これから日本がちゃんと存続するためには、そういう「地域のネットワーク」だったり「神社との関わり」だったりとか、この「神道というものの心のつながり」だったりとか、「自然を大切にするアニミズム的な部分」だったりとか。

そういうものを全部、大切にせなあかんで、みたいなことを散々警鐘を鳴らし尽くしていた人だったんですよ。

で、このフラクタルな構造から、彼は100年後の日本という国を見定めて、ずっと危惧してたっていう状態なんですよね。

そう。なので、何が言いたいかというと――。

そういうふうなことを考えて、今にいろんなものを残してくれている人たちがいるんだから、うちらは、この利己的な部分だけの話じゃなくて、せっかくこの人生を全うするんだったら、さっさと抽象度上げて、いろんなことにチャレンジして。

“自分”っていう枠を広げて、もっともっと世界的におもろいことをしましょうよ、っていう話なんですよ。

空海は「即身成仏によって安定を手にしましょう」なんてこと、一言も言ってないですよ。

もう「思いがけないようなこと」「よくわかんないこと」「予測できないこと」――。それを味方にできるようにしよう

ってことを言ってるわけですよ。

で、この「縁起」っていう考え方。これは「周りを決めると、自分が決まる」ってことなんです。真ん中は未定なんですよ。

“自分”というものは、自分が「皆さん、ある」と思ってるかもしれないですけど、周りに置くものが変われば、全部“自分”って変わるんです。

縁起が変われば、すべてが変わる。
環境を移動すれば、新しい“萃点”も見つかる。

すべては変わっていくことができるっていうことを、知ってください。

抽象度はショックを受けると上がります。

これは「OK」っていうものと「これはダメだ」っていう、両方を包摂して「どっちもOKなんだ」「何でもいいや」ってなると、抽象度は上がるんですよ。

ぜひ、こっちの“上のほう”を目指しましょう。

で、「即身成仏」をすると、最も遠いものと自分というものを掛け合わせることができるようになったりします。

ランダム性を高めていくと、奇跡が起きる。遠いものとの掛け合わせもできるようになる、ランダム性を手に入れると。

で、近いもの同士っていうのは、結局、自分のこの“SQの輪”の中でしかないんで、ぜひね、これから先は――

無関係なもの。未体験のもの。違和感のあること。居心地の悪いもの。リスクのあるもの。

こういうものをたくさん重要視してみてそこに、興味関心を向けてみてほしいんです。

そうすると、圧倒的に抽象度が上がっていくし、もう“イカれた人”に、ぜひたくさん会いに行ってくださいね!

終わり

気球

以上が、こいけん師匠のセミナー書き起こしでした!

毎回ほんとうに面白いワクワクするような内容を教えて下さるのですが、今回のAIの話や熊楠の話は、さらに個人的にめちゃくちゃ面白かったです。(まだよく分からないこともいっぱいですが笑)

こいけんさんは、情報空間の内容はもちろんですが、ビジネス全般、世界、お金、哲学、スピ、本当にありとあらゆる分野をランダムウォークしているので、毎回わたしももっと自分の世界を拡げないとなあ、と感じていたりします。(とくにわたしは目に見えない、情報空間の分野に興味向けがち。。。)

物理空間、世界やお金、社会の仕組み、文化、歴史などにももっと興味をもって、いろいろ体験して学んでいきたいな、と思っています。

抽象度について理解が深まると、今までの物理空間の様々なことも、新たな視点で見れるようになるので、本当にすべての基礎として学んだ方がいいよ。

逆に物理空間しか目を向けてなかった人は、情報空間、目に見えない世界へと興味をむけてみると、新しい世界が拡がるかもしれませんね。

これからも、こいけん師匠からの学びをシェアしつつ、他にもいいものがあればシェア(可能なものであれば)していきたいなと思います。

有料記事もほんとうにめっちゃ濃くて大事な内容書いているので、ぜひ興味ある方は購入してくださいね^^

そして濃縮された内容と情報空間を操る気功技も使えるようになりたい方はこちらをどうぞ♪

ではでは、また!

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